8月の徳目「自利利他」
2024.08.09
~自分でできることは最後までやり通す辛抱強い心と、他の人が困っているときは、その人の気持になって助けてあげる親切な心を持つようにしよう~
「利」とは幸せを意味し、「自利」とは自分が幸せになること。「利他」とは他人を幸せにすることになり、人を幸せにすることは自分が幸せになることです。
スポイドを使って、色の調合あそびを楽しむ3歳以上児さん。何人か「やってみたい!」と寄ってきては、最初から遊んでいた子に「かわって!」と、何度となく声をかけても、知らぬふり。保育者が関わっても交替せずに、食事の時間で片付けになる頃に代わり、「かわってやったしー」の声が聞かれました。
このことに限らず、自分さえよければ…の姿が多く見られます。自分のことを中心に考えるのが子どもの特性とも言えますが、保育者一同、これまでの保育を振り返ったりなど、色々と考えさせられています。
分かち合うことや勇気をもって行動すること、本当に大切なものを見つけるまでを描く絵本「にじいろのさかな」(マーカス・フィスター作 谷川俊太郎訳)を、今年も3歳以上児で視聴しました。今年は「たこさんがいわしたけん、よかった」との感想でした。
この絵本シリーズを通して、分かち合うことや勇気をもって行動することなど、本当に大切なものがわかり、それが子どもたちの心に響くことを願っているところです。