BLOG保育園日記

9月の徳目「報恩感謝」

2024.09.04

人は他人から恩を受けたら「感謝」の気持を持ち、そこで人から受けた分の「恩」を返そうと思います。これは。お互いを思う気持ちがあるからこその行為でしょう。しかし、そこに恩を与えたから、相手からも必ず恩返しがくるだろう、と過剰な欲が出てくるのも人なのです。「恩を着せる」、「恩を売る」、「恩をあだで返す」など、それらの欲があることによって人間関係が複雑になり、問題が生じてきます。人は欲深いものですから、どうしても恩の貸し借りの感情が起こってきてしまいます。本来、恩は「着せたり」「売ったり」するものではないのですが。

欲をもたずに人に対して「恩に報いる」ことはできると思います。

そうはいっても、私たちは、欲を完全になくすことはできないものです。しかし一方で、「感謝のこころ」を持つことはできるはずです。

ご先祖様がいらっしゃるから自分がいる。自然の恵みがあり、食べ物を生産、収穫、料理をしてくれる人がいるから食事ができる、友だちがいるから自分が成長できるなど、周りの人や物があることに感謝のこころをもって、生活できたらいいですね。



敬老の日、秋季彼岸を通して、今ここに在らしめられている恩を知り、ありがとうの言葉がいつでも言えるようにしたいものです。

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